飲時。
「 飲時 」
こころも手も暇なとき
読書や作詞にあきたとき
こころが混乱したとき
歌をきき、音楽を鑑賞するとき
歌曲が終わったとき
門を閉じて世間のややこしきことから逃げるとき
琴をひいたり、絵画を見たりするとき
夜もふけて、ともに語るとき
明るい窓の前、きれいな机に向かうとき
奥座敷や眺望のよい楼上にあるとき
客と主人がうちとけて語るとき
友人を訪問し、帰宅したとき
風がおだやかで空が晴れているとき
小雨が若葉を濡らすとき
小さな橋のほとりの畫舫のなかで
茂った林とながい竹やぶを眺めて
花を手入れするとき、小鳥を馴らすとき
小さな中庭で香をたくとき
酒宴が終わり客が去ったあと
静かな仏寺や道観で
名泉や怪石のほとりで
よき客人、恋人と
子供たちを見守るとき
( 明・許次紓 『茶疏』より )
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いつ、
何時、ということもなく
ほっとひといき つくために。
あたたかな飲み物は、その温度や香りや味わいと
飲んでいる時間、そのもので
深く 心を和らげてくれるようです。
だから、
どんな時でも、
飲みたくなった時が飲時、そう思います。
なにはともあれ、とにかく 一杯。
RePSの窓辺で あたたかな飲み物を傍らに。
それは とても心地良いひとときです。
by with-reps
| 2013-01-18 22:03
| 日々